韓ドラ「最高の一発」を見て
今回は韓ドラ「最高の一発~時空を越えて~」の感想を。
このドラマは、もともとユン・シユンが大好きなのも相まって、とにかく自分のツボに最高にはまるドラマ笑!初めて見た2020年以降、Gyao!で見られるようになった時にはついつい見てしまい、この夏も結局通しで全て見てしまって3回は見たことになるので、そろそろ感想を残しておこうと思う。(ストーリーは見ている前提での感想です。)
まずストーリーの好きなところについて。と思ったけれど登場人物それぞれへの感想が沢山あるので、それぞれの人物への思いを書き綴ってみる。
まず初めにジフンについて。
ジフンはドラマ前半では、大体何でも出来るのに、それゆえに何にもなりきれない、という姿が見ていてもどかしかった。アイドルにはもう少しでデビュー出来そうなところで選ばれない。しかもアイドルになりたいという夢は家族に反対され言えずにいる。そして恋愛面では、小さい頃から好きな幼馴染のウスンにずっと友達としてしか見てもらえず、それゆえに過去の告白もことごとく失敗している。
そんな時にユン・シユン演じるヒョンジェが現れる。いつの間にかウスンはどんどんヒョンジェ(タボン)と仲良くなっていってしまって、最終的にウスンをヒョンジェに取られてしまうのも、見ていて悲しい。
でも、そんなジフンもドラマの後半では、付き合えなかったとはいえウスンにどんどん思いをしっかり伝えるようになったし、アイドルへの夢についても、今まで育ての親として慕ってきたグァンジェにデューさせてもらう道を自身で切り開くしで、前向きに進んで人生の歯車がようやく上手く動き出した。という感じがしたのは見ていて救われて良かった~という気持ちだった。後悔しないように行動し始めた、というところが良かった。
ジフンのシーンで一番好きなのは1話目のおまけの一発のところ。ウスンの彼氏がウスンの親友と浮気していたことが発覚した警察署で、ダンスする振りをしてその彼氏を殴るシーン。ジフンがウスンが好きなことが十分こちらに伝わってくるシーンだったし、爽快感がある感じで第2話へ向かうところから、このドラマ絶対好きだ~~!笑ってワクワクさせてくれた!
次は、そんなジフンが好意を寄せていたウスンについて。
ウスンも、ジフンと同じように、というよりもそれよりも辛い人生を送ってきている。母親は幼い頃から離婚を繰り返し、ウスンはそれに振り回され母親を信頼しておらず、頼れる家族もいない状態。
更に先ほど書いたように親友だと思っていた友達には彼氏を奪われ、彼氏・親友の両方を同時に失ってしまう。そして公務員試験では、試験前に食べたタボンが1993年から持ってきたお菓子が原因でお腹を壊してしまい途中退場。1年間の努力が水の泡となってしまう。
ウスンはめちゃくちゃ明るくてハキハキしているキャラで、かつ、少しぶっ飛んでいるところがあって笑、可愛かった。上手くいかないことが多いのはジフンと同じだけれど、ジフンと違うのは、上手くいかないことがあると、「私の人生はこんなもんなのよ」という感じで自分の人生を既に諦めてしまっている節があるところ。
普段ハキハキしているキャラゆえに、さっぱりと、その不幸をすんなり受け入れてしまうことに慣れてしまっているところが余計悲しかった。
ウスンについてはそうやって不幸をすんなり受け入れているシーンも切なさがあって好きだったし、居候させてもらっていた彼氏を奪った親友の家を出るときに、何でも半分は私のものだから持っていく!とくまのぬいぐるみやPCまで真っ二つにするような、ぶっ飛んでいるシーンも良かった。笑
ここから、年代が上がってグァンジェへ。
グァンジェは、2017年では、20年前に消えたヒョンジェのせいで事務所の経営が傾いたまま現在に至り、金銭的にギリギリの生活を送っている。そのせいで、本当は好きなボヒにもずっと何も出来ずにいる。
経営を立て直すためや、ボヒの希望を叶えるために過去にお世話になった業界の色々な人に頭を下げて、なんとか仕事を取ろうと奮闘するし、そこでボヒが失敗してしまっても決して責めずに励ます。
ドラマ後半でジフンにグァンジェが経営する事務所、ワールド企画でデビューさせて欲しいと言われると今まで以上に資金繰りのために駆け回るし、移籍してきたMJの、今まで作詞作曲を実はしていなかったという事実を早く打ち明けたい、という本人の希望も事務所に不利であっても受け入れてあげるし、とにかく人思いな所が伝わってきた。
今のだめだめな生活の元凶となったヒョンジェが突然20年ぶりに現れてもなんだかんだ協力してくれるし、こんなに優しい人が近くにいたら皆頼ってしまうよなぁ~と思った。
でもそれゆえに皆のために行動するグァンジェも幸せになってほしい!と毎回思ってしまうので、最後にボヒと無事結婚出来たところはホッと安心した。
スンテ社長の話にもなるけれど、グァンジェのシーンで好きなところは、15話の認知症が進んでしまって道に迷い警察に保護されたスンテ社長を迎えに行くところ。近くにいるボヒ、そしてスンテ社長に対して何も出来ていない自分の情けなさがあふれてるんだろうな~とぐっと込み上げてくるものがある。でもそんなグァンジェに対してスンテ社長は、グァンジェを見てホッとした。と言う。ヒョンジェも20年後に突然やってきたとき、グァンジェに会えて安心したことを伝えているし、本人は自覚していないけれど十分皆に安心を与えてくれているグァンジェは本当に良いやつ!!だった!笑
続いて、グァンジェと共にヒョンジェ失踪後の人生を歩んできたボヒについて。
ボヒはドラマ前半、自身がアイドルとして一番売れていた20年前から時が止まったような感覚でいて、まだまだ自分もやれば出来る!と思っている世間ずれしているところがちょっと痛い笑。けれど、グァンジェが取ってきてくれたラジオや、歌番組の仕事ではなんとか事務所のためになろうと健気に頑張るものの、ことごとく失敗してしまうところは、哀しくて応援したくなった。好きなシーンは、1話目のそのラジオ番組の収録で失敗した後にグァンジェと車で帰るところ。窓の外を見ながら、全部申し訳ないと思っている、と謝るところで流れている「Sky」というBGMがシーンにすごくあっていて切なさを倍増させてきて良い。
1話目のこのシーンを見て、若いジフンとウスンの奮闘だけでなく、ヒョンジェと本来同い年だけど、ヒョンジェのせいで取り残されてしまったというか、上手くいかないままずるずると年を取ってしまった二人の奮闘もこのドラマでは結構出てくるんだなというのが伝わってきた。そしてそれが良いなと思った。年を取った人は皆それなりの安定した生活を送っている訳ではなくて、ある時から止まって進めずにいる人もいるんだよなっていうのが伝わってきて、自分が感情移入して考えすぎかもしれないけれど笑、そのあたりのメッセージ性に私はぐっと来てしまった。
ここまですごく長くなってしまったけれど、最後に主人公ヒョンジェについて!!
今まで書いたジフン、ウスン、グァンジェ、ボヒは全員上手くいかない日々を送っている。そんな中でただ一人、全てが上手くいっていたヒョンジェ。実際、20年後にタイムスリップしてきても結局なんだかんだ上手いこと過ごしていて一人底抜けに明るく、とにかく憎めない。
ジフンには毛嫌いされつつも、ヒョンジェ自身は誰のことも本気で憎まず(20年前ユニット「JAY-2」を一緒に組んでいたヨンジェは少し例外的に憎んでいるかもしれないけど笑)、というか気にせず、皆と距離を縮めようとし続ける。図々しく感じるかもしれないけれど、結局なんだかんだ皆にそういう部分が伝わっていったんだろうなと思う。20年後に来たから目に見えるすべてのことが真新しく、反応も可愛くて、ただいてくれるだけで見ていて癒されるな~という感じだった笑。他のみんなが上手くいかない日々を送っているからこそ、そこに明るいヒョンジェがいることがアクセントになっていた。
話は少し変わって、10話のグァンジェのセリフ「人っていうのは持って生まれた器がある。俺は生まれ変わってもお前みたいにはなれない。いくら努力してもできないんだ」(このセリフ、好き笑)の通りヒョンジェだけ登場人物の中で唯一天才的な才能がある。ショッピングモールで行われていたダンスコンテストで優勝最有力候補だったジフンを抜いて優勝してしまうところにはジフンが、スター天国でのインターンシップで失敗ばかりしてしまう所を何度も助けられてウスンが、その才能を羨むけれど、そんな天才的なヒョンジェは決して2017年を生きる皆を見放さなず、皆を助けようと努める。このあたり、ヒョンジェも根が悪いわけではなく、2017年のグァンジェ・ボヒらの生活がヒョンジェのせいで暗くなってしまっているのも、何か理由があるんだろうなと思わせてくる。
ただ、そんなヒョンジェも、ドラマの超後半では他の皆が軌道に乗り始めたころ、反対に自分は今この2017年でウスンと恋愛していて良いのか?と悩み始める。でも結局、2017年を生きる皆と一緒に生きていくことを選択する。最後に20年前にもう一度タイムスリップ出来たとき、1994年を生きるヒョンジェに一緒に20年後に行って病気を治そうと伝えるものの、1994年のヒョンジェはそんなことをせず自分はこの時代を生きていたい。と言う。1994年を生きるヒョンジェは間違いなくその時代を駆け抜けていたからこそその時代で死にたいんだろうなと。でも1993年の主人公ヒョンジェは20年後のみんなと生活してしまったからこそ、今のヒョンジェが出来上がっていて、過去から離れていったというか。まあどちらのヒョンジェも自身の希望通りに進めて良かったのかなと。
ここまで登場人物ごとの感想をまとめてみたけれど、ストーリーについては、全体的にとにかく”切ない”要素だらけだった。出てくる人みんなが悩みを抱えていて、中々上手くはいかない日々を送っている。そこが、ドラマだけれど実際の上手くいかない現実に寄り添ってくれている感じがして、私は好きになったのだと思う。
まあヒョンジェが1993年のヒョンジェと1994年のヒョンジェと2人居る部分は。少し辻褄が合わないような気がしてしまうけれど、そういう細かいところは考えないようにしようという感じ。笑
そして、音楽も全部良かった!先ほど挙げた切ない部分で流れる「Sky」と、「If you」は特に、切ないシーンにすごくマッチしていたし、オープニングの曲はすごくドラマの始まりをワクワクさせてくれた。
更にドラマの好きだった部分は、毎回最後に”おまけの一発”があったところ。話が終わり、見終わった~って時に、話の前半とか途中で出てきたシーンの裏側が出てきて、そんなことが起こってたのね!とクスっと笑えたり、切なさが増したり、感情的に最後にまた興奮させられて次回予告に入る感じで、次が早く見たいというテンションにしてくれた。
このおまけの一発的な演出、前に日本のドラマ「着飾る恋には理由があって」でもあったんだけどやっぱり良くて。全ドラマでこのシステム採用してくれたらいいのに笑とか思ってしまう。
そして最後にユン・シユンの良いところについて!!!笑
まず、前半のヒョンジェ時代は特徴的な髪型で、それがまた明るいキャラの雰囲気にすごくあってて良かった。前半のヒョンジェ、というよりタボン笑は、見るもの全てに驚くし、特に欲しがるスマホを見つめているところとか、可愛すぎて最高だった。最初は食べ方が分からなかった三角おにぎりが大好きになる下りも面白かった。
ウスンにもうつってしまった「タボン!」という口癖も、こちらまでついつい真似したくなる感じで良かったなぁ~。
そして、8話目で美容院から出てきて2017年風の髪型に変わって出てくるシーンは、ドラマの演出の通りドキッとするし、格好良かった。あ、もう前の髪型は見れなくなっちゃったのかっていう悲しみもあったけど、めちゃくちゃ好みの髪型になったから良いかとは思ったり笑。ヨンジェの事務所スター天国で謎の総括プロデューサーとして働いているところも、何でもこなせてしまう仕事での顔と、プライベートの超お茶目な顔にギャップがありすぎて、こんな人本当に居たらカッコよすぎるだろ!という感じだった笑
そして髪型の話に戻るけれど、最終話では1994年のヒョンジェが出てきて、そこで久々にドラマ前半の髪型も最後に見れて悔いなし!という感じだった。笑
最後に小ネタとして、ヒョンジェの1990年代回想シーンでデビューする名前をスンテ社長が考えているシーンで、スンテ社長が”ジュニョク”はどうだ?と尋ねるところがある。そこでそんなダサい名前は嫌だとヒョンジェは返すのだけど、ここでハイキック大好きだった私はハイキック時代のユン・シユンの役名”ジュニョク”が出てきたことにびっくり&嬉しかった。そこでドラマについて調べたところ、最高の一発と、明日に向かってハイキックの脚本家が同じだったことを知り、あ~これは自分がハマるのは仕方ないなと思いました笑
ということでとってもとっても長くなったけれど!、残しておきたい感想はほぼ!残せた気がする笑
本当に大好きなドラマ!また次見れるようになるそのときまでしばしのさよなら!
新ビバリーヒルズ青春白書(2)
前回は新ビバヒルが見れるまで、で話が終わってしまったので笑、今回は感想を。
高校生の時から仲が良い人の中で周りに新ビバヒルを見ている人がおらず、新ビバヒルについて語ることが出来なかったので、思ったことをどんどんぶちまけていきたい。
高校生の時、私は登場人物の中で一番シルバーが好きだった。私は自分の思ったことをハッキリと周りに宣言出来るようなタイプでは無かったし、強い意志もなくどちらかと言えば周りに流されるタイプだった。なので、自分の考えがハッキリしていて、主張が強いシルバーが好きだった。アメリカが舞台なので、全員自分の考えをしっかり持っているというのはあったけれど、それに加えてさらにシルバーは、双極性障害という病気を持っていた点も私が惹かれた理由の1つだ。感情の起伏が激しく、見てて痛いシーンがシーズン1では多くあった。中学・高校の頃、私は外では普通にしていたけれど、ストレスが溜まると家で感情が爆発することがあり(今思えば成長期・思春期・反抗期など色々混ざっていっぱいいっぱいになっていたのだと思う)、そんな自分と少し重ねる部分があったのだと思う。
シーズン1のストーリーの話にうつるが、シーズン1ではエイドリアナのドラッグ・妊娠が一番のキーだったと思う。小学生か中学生の頃に放送されていた「14才の母」というドラマは、日本では当時大きく話題になっていて私も見ていた。そのストーリーと年齢はそこまで変わらないのに、体つきも違うし、考え方も全然違う。何より暗くない。14才の母はストーリーをちゃんと覚えていないけれど終始暗いイメージがあったのだ。その文化の違いに圧倒されていた。
特にシーズン1の15話「責任の取り方」の最後のシーンはすごく好きだ。エイドリアナは妊娠発覚後、相手だった学校の友人タイに事実を打ち明けると、タイとその家族は親身になって対応してくれた。しかししばらく経つうちに、実は遠い土地でひっそりと産ませて養子に出し、子供が出来たという事実を無くそうとしていることに気付く。エイドリアにはそれが耐えられなかった。しかし、タイと家族には誰にも言わないで欲しいと言われていた。
そして結果として、エイドリアナは校内放送で自分が妊娠していること、父親はいないことを暴露し、廊下を堂々と歩くシーンで15話は終わる。
自分が起こしてしまったことを隠さず、そして、タイに責任を一切なすりつけずに、堂々としているエイドリアナは本当にかっこよいと思った。家族はもう寝ている中、夜一人でリビングで録画を見ていて、廊下を1人で堂々と歩くシーンに感動して泣いたのを今も覚えている。感動して、その回はしばらく録画から消さずに残しておいていた。
シーズン1ではアニーはカンザスから引越してきて、ビバヒル育ちのナオミ・シルバー・エイドリアナについてはシルバーだけ仲が良くないことが分かる。しかし3人の背中には『絆』(記憶違いだったらごめんなさい)というタトゥーが入っていて、たまたま日本人として見ているので意味の分かる漢字だが、一時仲が良かったからってタトゥー入れちゃうなんてぶっ飛んでる笑 でも可愛い&ちょっと羨ましい、、と思った。(一時といっても結局3人は仲が良いんだけど・・・)
シルバーの話に戻るが、ディクソンとのバレンタインの話も好きだ。この時既にシルバーは確か病気の症状がちょっと出ている?はず。ディクソンとのバレンタインを完璧にしたくて、仲が悪かったナオミにまでお願いしてホテルのレストランを予約してもらう。ここまでは良かったけれど、ナオミに教えてもらったそのレストランで絶品というチョコレートケーキも予約していたはずが欠品と言われた途端、完璧じゃなくなってしまってパニックになってしまう・・・のだが、好きなのは仲が悪かったナオミがなんだかんだシルバーに協力してあげるところ。荒れているときはビバヒルメンバーのいじわる度の酷さは恐ろしいけれど笑、平穏な時の助け合いは微笑ましくて好きだ。
続いてシーズン2の思い出へ。シーズン2は主人公アニーがとにかく暗い時期なので、あまり好きではない・・・けれど、久々に見てみるとリアムってシーズン2でもう出てくるのか!と思ったりした。(シーズン3くらいからかな?という記憶だったので大分早く感じた。)高校の時見ていて、やっぱり男性メンバーならリアムが一番カッコいい&可愛いと思ったので出てきた瞬間、懐かしい~~!!と思った。笑 ナオミとアイビーの間でのリアムの取り合いとかは可愛いなあと思いながら見直してた。
シーズン2はアニー早く抜け出して!の一心だったのであんまり思い出が無いかも・・・
シーズン3は一番好き!!で、今回シーズン5まで見ることが出来たけれど、やっぱり一番好きなシーズンであることに変わり無かったです。
アニーがやっと明るく戻ってきたのは嬉しかったし、ナオミとマックスの絡みが好きすぎて。マックスが登場した時には、ナオミがマックスに惹かれるとは思わなかったけど、結構早い段階で惹かれたな~と。そこからマックスが落ちるまで少し時間がかかったけれど笑。
シーズン3の最終話の最後のシーンがシーズンを通して大好き!
ナオミは希望の大学も決まってきたのであとは卒業するだけ!と思っていたところで、最後にレポートを出さないと卒業できない、と先生に言われてしまう。諦めモードのナオミだったが、マックスが夜通し一緒にいて励ましてくれて何とかレポートを書き上げる。翌日先生に提出し、卒業前のパーティ―を楽しんでいたナオミだったが先生が現れ、「あのレポートは出来すぎている。君が書いたわけがない。」と言われる。ナオミは自分が書いたことが確かなので怒りながらマックスにそのことを伝えにいくと、マックスがナオミが満足して寝た後に、少し手を加えすぎてしまったことを告白される・・・翌日校長室にナオミとマックスは呼ばれるが、2人とも白状しないのなら2人とも卒業できないと言われる。その途端、ナオミが自分がやった。と嘘をついてマックスをかばってしまう。ナオミは後先考えず、人のことを思って発言してしまう癖があって、あんなにわがまま・自分勝手なのにどうしてそんなに優しいの!というところが憎めないキャラで、本当に可愛い。と思う。
冒頭で高校生の頃はシルバーが一番好きなキャラだったといったが、大人になって見返してみると、ナオミが可愛すぎて可愛すぎて仕方がなかった笑。典型的な子供というか、子供のようなんだけど、日本の子供とは違って中身はしっかりしているというか。終始ナオミに目が行ってしまっていた笑。
シーズン3の最終話に戻るが、その後卒業式でマックスは主席の生徒として演説をする。この時、卒業できないから私服でイスに座っているナオミの、自分は卒業できないのに、とかそういったひがみが全く無く、マックスをただただ笑顔・尊敬の眼差しで見つめる顔は物凄く切ない。そしてマックスはそれを見て我慢できず、自分がレポートに手を加えたことを暴露する。この、お互いがお互いを思い合って、嘘がちけず、真っ当に生きている2人が凄く良かった。
シーズン3最終話の、アイビーとラージの結婚式も素敵で凄く記憶に残っている。病気でもう長くはないラージとの結婚を決めるアイビー。2人が海辺でインド式?で挙げる結婚式はみんなドレスも可愛くて、明るくて、素敵だった。
高校生の時見ていたシーズン3までは、凄く記憶に沢山残っていて、やっぱり当時の自分にとって衝撃的だったから、沢山記憶として残っているんだろうなと思う。
シーズン4、5は今回初めて見たので記憶が少ない部分が多い。。。ので間違いも多いと思うけれどご勘弁を。
まず、シーズン3でずっと時が止まっていた私は、ナオミが妊娠した!?後どうなるのかすごくワクワクしていた。のに、シーズン4開始早々、妊娠判定はミス、それを聞いて安堵したマックスにがっかりして速攻破局!というのはめちゃくちゃショックだった笑
長年待ち続けた結果が破局・・・あんなに好きだった2人が開始5分くらいでもう見れないなんて。というショックでシーズン4を見始めた。
ナオミは姉のジェンとの男の取り合いがまた勃発するし、ジェンは前のシーズンからイライラ要素でしかなかったので、ジェンの登場はあまり好きではなかった(笑)終始良い方向へ向かってくれないので。
アニーも結局リアムと中々上手く行かないのももどかしかった。というより、リアム!!笑 リアムがシルバーとまで関係を持ってしまう、というのはあんまり見たくなかった泣 ナオミのあとアニーに行くまでは良いんだけど、シルバーにまで手を出したら終わりじゃん!と。笑 ドラマだからしょうがないかもしれないんだけど、ほぼ全員にまで手を出してほしくなかった気持ちでした。
アニーは良い子なんだけど終始もどかしいというか。でも最後の方で自伝を出せたりしたところは、アメリカっぽいというか。自分の夢が叶ってよかった。という気持ちもあったり。
そして大好きなナオミ・マックスペアがまた再開したときはすごくテンションが上がった!!やっぱりそうだよね、この2人じゃん!!となったのだけど、結局また離婚してしまって。
お互い合わなかったから離婚までは許せたけど、最後謎の黒人とまた結婚するのはやめてほしかった、、せめてシングルで終わってナオミは独立してほしかった!まああんなにモテる子だったらそうもいかないか、、、とか思ったけれど。突然ぱっと出のやつに持っていかれるのは悲しい笑
シーズン5あたりではエイドリアナがすっかり改心してびっくりした。今まで何度も改心しては結局悪い方向に行ってしまって・・・だったけれどさすがに色々経験して改心したようで。ひたすらサポート役に回っていたのはちょっと面白かった。シーズン1のドラッグまみれの時の顔を思い出すと本当に成長したなあと。
シルバーは病気との付き合いでどんどん暗くなってしまって、切なかったな、、、最後の終わりなんてガンが発覚して全シリーズ終了って!悲しすぎる。
というところで思い出したけど、テディもいいやつだったなあって。
とか考えているともうきりがない。全然ディクソンとかナヴィドのことを語る余裕が無い。笑
とりあえず、一番好きなシーンについて記録に残せたので自己満足。
もう1回くらい、数年後とかに最初から全部見直ししたいな~
新ビバリーヒルズ青春白書(1)
去年の秋に、huluで「新ビバリーヒルズ青春白書」を見た。
このドラマは大昔に大ヒット?した「ビバリーヒルズ青春白書」の現代版として2012年頃放送されたものだ。当初、日本でもNHKで放送が開始された。
私は新ビバヒルがNHKで放送されることを、新聞のテレビ欄の宣伝記事で偶然知った。記憶違いがあるかもしれないけれど、私は高校受験を終えて晴れて高校生になり、勉強から解放された!テレビも沢山見れるぞ!というときに、この記事を見かけたと思う。
高校生になり、一旦落ち着いた時期とはいえ、学校の勉強について行けるか不安を覚えていた頃でもある。そんな時に、外国人が出ているドラマを見れば英語力も上がるかも?みたいなちょっとインテリぶった考え笑を持ちつつも、結局吹き替えで見始めた記憶がある。笑
私はそれまで日本のドラマしか見たことが無かった。韓ドラ含め外国ドラマを見るのは初めてで、少し大人になったような、嬉し恥ずかしのような気持ちでワクワクして1話目を見始めたのを覚えている。
途中まで母と一緒に見ていて、同じ高校生のはずなのに、ドラッグ・アルコール・盛んな恋愛・性模様がどんどん登場してきて、ちょっと気まずい思いをしたのも懐かしい。
新ビバヒルのことをネットで調べると、アメリカで視聴率が良くないので打ち切りになる!みたいな記事も見つけたりして、「あんなに面白いのに!!」と一人思っていた。その影響は日本にもやってきてしまい、NHKでの放送はシーズン3で終了してしまった。
シーズン5まで本当は続いたらしいが、DVDはアメリカ版しか無いとのこと。私には字幕無しで自力でドラマを見る能力は無かったのに加え、アメリカのDVDは日本のDVDプレーヤーでは再生できない?様な情報も確か見つけて、続きを自分で見る術が無く、本当に本当に人生の心残りだ・・・と思っていた。
大学生の頃、たまたま思い出して新ビバヒルのことを調べると、huluで配信しているという情報を見かけた。この時凄く嬉しかったのだが、当時はまだhuluに契約している友人も少なく、自分自身忙しかったり金欠だったりで、huluに登録してみる、という気にすぐにならなかった。自分が落ち着いた頃に入ってみよう。と思っていたのだが、思ったころには時すでに遅し。大分経ってしまっていたと思うが、思い出して入会しようとした頃には、新ビバヒルは配信終了してしまっていた。
huluで配信されていた動画はずっと見れるものだと勝手に思っていたので、このときのことをずっと物凄く後悔していた。
そして、去年!私は動画サービスには見たいものがある月だけ入会する程度だったので、そのあたりの情報に疎かったのだが、たまたま思い立って新ビバヒルについて調べたところ、huluで再び配信されていることを知り、すぐに入会した。
入会してシーズン1から見始めたときには懐かしさがこみあげてきたのと共に、みんなのシーズン3以降の様子が見れる!と、とてもワクワクした。
ということで、新ビバヒルの感想を書こうと思っていたけれど、見れるようになるまで思いをはせてきた長い長い期間の話で長くなってしまったので・・・笑
感想は次回にします。
この街が気に入った理由
最近引越しをした。
以前までは治安が悪いことで有名だった街に住んでいた。
治安が悪いと言っても普通に生活していて直接被害にあうことは無かったが、色々気になっていたところはあった。
時々夜に、近所の交番のお巡りさんに酔っ払いが大声で文句を言っているのが窓越しに聞こえてきたり、ごみ捨てで缶を捨てる曜日には、自転車の荷台に大量の集めた缶を載せて自転車をこいでいるおじさんがいたり、そのおじさんが缶を漁っている音が早朝聞こえてきたり・・・
と、何かとちょっと気に障ることが多かった街だった。
でも、治安が悪いというのは便利でもある、という証拠でもあり、なかなか便利な街だった。
引越しで新しく来た街には最初、不安があった。それは、今まで生活してきた中で一番田舎であったことだった。
田舎といっても、電車で20分程度あれば都心に出れるくらいの場所ではある。けれど、駅周辺が今まで生活してきた街の中で一番寂しかった。
自転車で少し走れば色々なものは揃っているものの、そういった少し不便が多いかも?という街に不安を覚えていた。
引越しして落ち着いて、初めて近所のこれから一番お世話になりそうなスーパーへ行ってみた。
そのスーパーは安くて、品ぞろえも面白かったりで、これは良い!と思った。そして、お会計をしたとき、さらに良いところだなあと思った。
お会計の時、カゴの下の方におせんべいのお菓子を入れていて、私自身も下に入れすぎてしまっていたので、割れてるかもしれないけど、自分が乗せたから仕方無いよな~と思っていた。
レジのおばさんもレジ打ちしている中で最後におせんべいが下にあったことに気づき、気付いた瞬間、「あら!割れてるかもって思ったけど、意外と割れないのねぇ!」と言ってきたのだった。
たったこの一言なのだけれど、私にはこのスーパーの人はすごくアットホームなんだということが一瞬で伝わってきた。
初めてこの街に来て、初めてこのスーパーにも来たけれど、優しく普通に接してくれる人がこの街にはいる、と感じられてなんだか温かく感じたのだった。
少し変かもしれないけれど、私はこのとき、この街に来てよかった。と思った。
他にもこの街に来てから同じような経験を2度している。
2度目は同じスーパーでお餅を買おうとしていた時に、近くのおばあさんに、「どうしてこのお餅はこんなに安いのかしら?」と話しかけられた時だ。私はたまたま前回そのお餅を買っていたので「個包装じゃないからだと思いますよ~」と伝えると、「そういうことなのね!でも食べたらみんな同じよねえ」といってそのお餅を取っていた。
普通にただそこにいただけの私に何のためらいもなく話しかけてきてくれる、ということがうれしかった。
そして今日、薬局に行ったときにLINEクーポンとアプリで会員カードを見せたところ、お店の人に、アプリでゲームが出来て、そっちでもらえるクーポンの方がお得ですよ、と教えてもらった。
レジで次に待っている人がいたけれど、時間を取って情報を私に教えてくれる、というのがうれしかった。
リモートワークが多く、コロナも流行り、人と直接会って話す機会が減っている今だからこそ、余計何か感じることが多いのだと思う。
本当にすごく些細なことで、当たり前のように感じることではあるけれど、こんなちょっとしたことで、私はこの街に来てよかった。と今日も思った。
私と父を繋ぐもの
今週のお題「お父さん」 ということで、父との思い出を振り返る。
今年から家を出たこともあって、ちょうど振り返りたくなる時期でもあったので笑、書いてみる。
私は昔からとにかく食べることが好きで、何か買ってもらえるかもしれない!というときは必ず父についていっていた。
母は結構厳しく、普段あまり好きなお菓子を買ってもらえなかったので、たまに何かを買ってくれる父への期待が大きかったのだと思う。
父についていった思い出は、車の洗浄やゴルフの打ちっぱなしの練習などなど・・
車の洗浄は一緒に洗ったりもして多少面白いものの、ゴルフの打ちっぱなしは一発くらい打たせてもらえるんじゃないかと思いつつも打たせてもらえず笑、イスに座ってずっとゲームをしていた記憶がある。
姉はもともと父と仲が良くなかったのもあり、全くついていかないのに対し、私は比較的よくついて行っていたと思う。
小学生くらいまではおそらく、子供だから何かお菓子とかを期待しているんだろう。ときっと思われていたはずだ。
ただ、中学・高校とどんどん成長するにつれ、幼かったからというわけではなく、この子は食べ物で釣れるんだなと父は気づいてきたはずだ。笑
父は私が高校生~大学2年くらいまでずっと、海外に単身赴任していた。
ちょうど一般的に娘が父親に反抗するであろう時期に父が不在となり、私はかなり快適な生活を送っていた。
大学3年の時、ついに父の単身赴任が終わった時に、私の遅咲きの反抗期が始まってしまった。父親が家にいる生活は、こんなにもストレスが溜まるものなのか。と感じた。
そんなときでも、父がデザートを買ってきたときに限り、私はデザートをもらうために大人しくしていた。
デザートを買ってきた日は、私が「食べて良い?」と素直になって聞くのを父は面白がっていたはずだ。
今年初めの、私が家を出る前日、父は私のためにラデュレのマカロンを箱一杯に買ってきてくれた。考えてみれば、父が買ってくるデザートを私はいつも喜んで食べていたが、基本的に父の好みのデザートであり、私が大好きなものを買ってきてくれるというわけではなかった。
最後の日に、父が初めて私用のデザートを買ってきてくれたのが少しうれしかった。
反対に今年の父の日は父のリクエストの、ワインを持って行った。私も父に好きな食べ物を贈れて良かったと思っている。
そして最後に、いまだに忘れられない思い出を一つ。
幼稚園に通っていた頃、その日も父が何かデザートを買ってきてくれていた。
私と姉は小さいので先に夜ご飯を済ませていて、父が夜ご飯を食べているときに、私は「食べて良い?」といつも通り質問した。
いつも通り「良いよ」と許可をもらえると思っていたのだが、その日だけは違った。
「●●(私の名前)はいつも自分のことしか考えてないんだから」
それまでと、そしてそのあとを含めても、こんな風に少し怒られたのはこの時だけだった。
何がいけなかったんだろう。と不思議に思いつつも、少し落ち込んだので未だに覚えている。
「食べて良い?」と聞くときにいつも思い出すのがこの少し苦い思い出だ。
今考えれば、たまたま仕事でひどく疲れていた日だったんじゃないかと思ったりする。
私自身も社会人になり、まあそう言いたくなるくらい疲れる日もあるよなと感じる。
それだけ私も大人になり、旦那が父のポジションになりつつあり、だんだん自分の親と過ごしていた思い出を、新しい家族で過ごす思い出が超えていくんだなと思うと切ない。
切ないけれど時はどんどん進んでいくので、大事な思い出はもちろん忘れずに、新しい思い出をどんどん作っていきたい。
いだてんを見て
昨日、大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(以後いだてん)の最終回を見終えた。
今回初めて大河ドラマを見た。
民放でやっているドラマはまあまあ見る方だし、やたら長い韓ドラもいくつか見たことがあったし、NHKの朝ドラなんかは昔からずっと見ていた。が、大河ドラマだけは一度も見たことがなかった。
もともと日本史全体に興味を持っていなかったのと、長くて重く、結構難しいイメージを持っていたからだ。
ただ、今回のいだてんに限っては、大好きな箱根駅伝の創始者である金栗四三への興味がかなり大きかったのに加え、監督がクドカンこと宮藤官九郎ということで、大河ドラマという名目ではあるものの普通のドラマに近いものなのではないかということで見始めた。
タイトル「いだてん」の通り、金栗四三メインのドラマかと思いきや、意外にも後半はずっと田畑政治と1964年の東京オリンピックへ向けたストーリーだった。田畑政治は正直いだてんを見ることがなければ知ることもなかった人物だったけれど、阿部サダヲの演技にものすごく惹きつけられた。「〇〇じゃんねぇ!」という口癖とともにまくしたてるオリンピックへの熱のこもったセリフにどんどん惹きつけられていった。
視聴率が悪かったというが、私はかなり「いだてん」が気に入ったので、ここからは感想をどんどん書いていく。(この感想は、「いだてん」を見た前提のものです!)
まず、「いだてん」はすべて史実を基にしたフィクションだった。それがとにかく良かった。事実に対する驚きとドラマとしての面白さのバランスが絶妙だった。特に、神木隆之介が演じる古今亭五りんがかなり重要な役割を担っていたのだが、この古今亭五りんが事実とフィクションを繋いでドラマとしての面白さを存分に引き出していた。
古今亭五りんこと”五りん”は、ビートたけしが演じた晩年の古今亭志ん生に突然弟子入りを志願してくる青年として登場する。幼いころに戦争で父親を失っている五りんだが、その戦死した父親というのは、金栗四三にランナーとして弟子入りするも、学徒出陣で出兵し満州で戦死する小松勝(仲野太賀)であった。更にその小松勝の母親、つまり五りんの祖母は杉咲花演じるシマだったが、このシマは1923年の関東大震災で亡くなってしまう。
フィクションの人物が史実を邪魔することは無いものの、関東大震災や戦争という歴史の中で重要な出来事をしっかりと物語に絡めてくれていたのだ。
そして次に、ところどころで現れる実際の写真や映像がNHKならではであった。通常の大河ドラマであればもっと古い歴史を扱っていて写真・映像なんて無い時代であるものの、今回のいだてんに関しては実際の映像が多く残されている時代なのだ。古いものでは、日本人女性初のオリンピックメダル獲得となった、1928年アムステルダムオリンピック800m走の人見絹江の映像も放送されていた。この800m走について、実際の映像とドラマ映像をかなり綺麗に組み合わせているのだ。ドラマのストーリーは、当時の女性がスポーツをやっていくことへの難しさを伝えていた章としての集大成であり、かなり感動的なシーンだったが、そのストーリーとしての感動を決して邪魔することはなく実際の映像が織り交ざり、物語への感動と、100年近く前の偉業を実映像で見ることが出来ることへの感動とで色々な感情が押し寄せてきた。
実際の映像とドラマとの組み合わせはほんとうにほんとうに秀逸だった。秀逸なんて、上から目線のような言葉になってしまうけれど、とにかく凄いと思ったのだ。一番凄かったのは学徒出陣のシーンだ。先ほど話した五りんの父親、小松勝は金栗四三に弟子入りしオリンピック出場を目指すのだが戦争がやってきてしまう。学徒出陣は皮肉にもオリンピックを開催するために建てた明治神宮外苑競技場で行われた。雨の中行進する小松勝含めドラマの映像と、実際の当時の行進映像が重なり合い、戦争への虚しさがより一層引き立てられた。この学徒出陣を見送る側には金栗四三と田畑政治の2人がいて、物語を徐々に田畑が引っ張っていく。
最終回の1964年の東京オリンピックが無事開催されたシーンでも、この学徒出陣を振り返るシーンがある。あの日は雨で暗かったが、オリンピック開会式の日は奇跡的な快晴。同じ場所なのに全く違う世界の対比が、オリンピックがまさに”平和”の祭典であることを強調させていた。
そして最後に、回想シーンがとても良かった。実際の歴史を歩んでいるから、人の老いというものがある。特に金栗四三は、多くの登場人物の中で唯一、幼少期~晩年までをドラマの中で追ってきた。物語のメインが金栗から田畑に変わった後も、時折金栗がストーリーには絡んでくる。NHKの朝ドラなんかもかなり長い時代を追っていくし、それこそ今回のいだてんよりも一人に焦点を当てて生涯を追っていくドラマだが、朝ドラには15分という制約がある。どうしても回想シーンは朝ドラではカットされてしまうのだ。45分ある今回の大河では、多くの回想シーンが現れた。最も良かったと思ったのは、最終回での1912年ストックホルムオリンピックの回想シーンだ。1964年の東京オリンピックでは、多くの国がオリンピックへ参加した。そんな中、初出場のコンゴ共和国はたった2人での参加だった。そこで思い出されるのが、初めて日本が金栗・三島弥彦(生田斗真)のたった2人で参加したストックホルムオリンピックだ。いだてんというドラマの始まりであり、このストックホルムでの行進を、東京オリンピックのコンゴ共和国の2人の選手と重ねてくるのは、最終回に一気に長い長い歴史の始まりを思い出させてくれたのだ。更に小さな金栗少年がせっせと走っていたシーンの回想もあり、物語は田畑にバトンタッチされていたものの、メインの主人公であった金栗がずっと物語を引っ張ってきてくれたことを感じさせてくれた。
という訳でかなり長くなってしまったが、とくにかくとにかくとにかく..!ものすごく面白かった。最終回をリアルタイムで見ていなかったが、放送日に田畑政治の口癖を真似した「いだてん最高じゃんねぇ!」という言葉がTwitterのトレンド入りしていたのを見かけた。最終回の録画を見た後、本当に心の底から「いだてん最高じゃんねぇ!」と思った。
いだてんは、大河ドラマとしてではなく、東京オリンピックを何十倍にも楽しむために作られたドラマだと私は勝手に思っている。そういう意味では視聴率など関係なく、間違いなく目的を120%達成したドラマだと思った。
2020年の東京オリンピックが本当に楽しみだ。いだてんありがとう!
名前が変わるということ
先日入籍をしました。
自分でもびっくり。 なーんていうのは正直口だけで、あまり気持ちが伴っていない。
というのもまだ一緒に住んでいないし、式も挙げていないから。
一緒に住んで初めて、実感が湧く気がしている。
そう思っていたけれど、今度走る地元のマラソン大会のことを考えると、突然実感が湧いてきた。
入籍前に大会エントリーをしたので、私は旧姓で走る。旧姓で走る最後の大会なんだ!そう思った瞬間、なぜだかものすごく感慨深い気持ちになった。
今までの人生で、約10数年間走ってきた。最近は大会なんてそんなに出ないけれど、学生時代は山ほど大会に出て、常に自分の記録は自分の名前とセットだった。
私がそうして積み上げてきたあの記録たちと、なんだかさよならする気持ちになった。
青春の日々とお別れするみたいな。そんなかっこいいものではないけど笑、自分にとって走るっていうことは、やっぱりなんだか大事なものなんだなあと感じた。
今の私はあの頃のようなスピードでは走れないし、過去の栄光は栄光のままにしておくくらいが、ちょうど良いんじゃないの。みたいな。そんな軽い気持ちで乗り越えようと思っているけれど、やっぱり少し寂しいなと感じている今日この頃でした。
私はわたし!