MGCへの期待

※超長いです※

 

今週日曜日の9月16日にMGCこと、マラソングランドチャンピオンシップがある。

ラソングランドチャンピオンシップ?と思う人が世の中には多いと思う。そうであってほしい、、、!というのが心の声。笑

MGCとは、来年の東京オリンピックのマラソン日本代表3名のうちの2名が確定する代表選考レース。(情報が間違ってたらごめんなさい)

 

MGCが認定したこれまでの各大会でMGC出場権を得た選手だけが出れる、東京オリンピック出場をかけた決勝戦のようなもの。

つまり、日本の現代のマラソン界を引っ張る選手たちがまとめて走ってくれる、ファンとしてはこんな機会二度とないのではと思えるレースなのです。

 

そんなレースが都内で行われる。ファンとしては混雑してほしくないので、冒頭で知らない人が多くあってほしい。と書いた。

 

そんな訳で、ここ最近、朝の通勤時にMGCの交通規制ののぼりを見るとすごくワクワクする。

昔、大学3大駅伝が始まるときに感じていたドキドキを今、久々に感じている。

どうしてこんなに楽しみなのかというと、MGCに出場する選手の多くが、個人的な箱根駅伝黄金世代に活躍していた選手だから。あくまで個人的!!!な黄金世代!!笑

 

こんなに楽しみならば、この機会に専門家でもなんでもない私の意見をぶつけてみても良いんじゃないかと思った。ということで個人的黄金世代の数名をピックアップして勝手に私の中の思い出を振り返りたい。笑

と思ったけれど難しかったので、大迫君についてのみ書きたいと思う。

 

大迫傑

MGC出場選手の中で最も注目度・知名度が高いのは大迫君だと思う。大迫君と言えば箱根駅伝1区での凄さを真っ先に思い出す。大学1年の時、自身初の箱根駅伝で1区に抜擢。1年にして序盤からトップに踊り立つとそのまま独走して1区区間賞を獲得した。箱根駅伝の1区は毎年読めない。かなりのスローペースで最後まで持ち込み、団子状態で2区に襷がわたることが多い。一斉スタート後、失敗が許されない大事な1区だからこそ、ハイペースに持ち込むのはかなりの勇気がいると思う。そんな中、初の箱根駅伝にも関わらず、真っ先に先頭に立ってそのまま独走したあの姿は忘れられない。ただ、大迫君の強さを更に感じたのはその翌年だった。翌年2年の時も箱根駅伝1区に抜擢。前年の独走を誰もが知っていた。今年も独走するに違いない。大迫君に対するそういう読みがあれば、他大学の選手は”先頭でレースを引っ張らなくて良い”という安心感が正直生まれるのではないかと思う。途中まで気持ちよくついて行って、最後に抜かすというプランが出てくる。レースを先頭で引っ張るというのは、後ろを走るよりも精神的に圧倒的に不利な面が多いからだ。そんな中、大迫君はこの年の箱根でも1区を独走。前年ほどの大差はつけられなかったものの、2年連続の1区区間賞を獲得した。2年目で周囲にも読まれている中、1区で先頭に立ってレースを進め、かつ、そのまま1位を獲る凄さから、別格だなと感じた。

社会人になってからはアメリカを拠点としていたので、正直動向がよく分かっていなかった。が、男子マラソン日本記録保持者となり、更にパワーアップしてついに帰ってきた!とわくわくした。アメリカのナイキオレゴンプロジェクトでの練習はかなりハードらしい。そんなハードな練習の中、彼は練習の時はなるべく心を持たないようにするらしい。「辛い」とかそういった感情を捨てて練習するらしい。(こういうニュアンスの記事をどこかで見たので、正確さには欠ける・・)それを読んだとき、もう想像できない境地だなと感じた。MGC、個人的には大迫君には1位で神宮に帰ってきてほしい。いつかのトラックレースの時に感情むき出しにして悔しがっていた姿は、MGCという大会では絶対に見たくない。

 

さてさて、大学駅伝ファンからすると、こうやってどうしても各選手の大学駅伝時代を思い出してしまう。AERAムックが出版しているMGCガイドブックでは各選手のプロフィール欄に、大学3大駅伝(出雲駅伝全日本大学駅伝箱根駅伝)出場経験有無の記載項目があった。昔、大学駅伝に力を入れすぎるせいで日本男子マラソン界は結果を残せないのではないか、と言われていたこともあった。しかし、今では大学駅伝で結果を残していた選手達が、着実にマラソン界でも結果を残すようになってきている。それは、MGCのプロフィール欄に駅伝出場経験有無が記載されるようになったことからも分かる。

ただ、この現象は、2020年にこの日本でオリンピックが開かれるからなのか?と思ったりもする。2020年の東京オリンピック開催が決まったのは2013年。大迫君は当時大学3年生。大迫君の前にマラソン男子日本記録を更新した設楽悠太も同じく当時大学3年生だ。学生駅伝一本ではなく、学生時代から世界を意識する良いきっかけとなったのが東京オリンピック開催決定だったのではないかと思う。それだけに、やはり”母国開催”のインパクトは計り知れない。

 

現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」では、オリンピック母国開催を目指して力を尽くす人たちの様子が描かれている。海外で開催されるオリンピックですらあんなに人をわくわくさせているのに、それが母国開催となると、どれほどのものなのだろうか。。

 

話は来年のオリンピックまで少し飛んでしまったけれど、まずは今週に開催されるMGCを思う存分楽しみたいと思う。今回初めて駅伝に対する気持ちを文章にしたので、突然大学駅伝の色々な思い出があふれて書きたくても書けない、なんとも言えない気持ちになった。追加で上手く文章化出来たら良いなあとぼんやり思う。