育児と仕事の両立

初めに、私が育児をしている・妊娠しているわけではありません。

今日は、職場の同じチームで今育児をされている方を見て思ったことを、なんとなく残しておきたいなあと思いました。

 

私のチームには育児をされている女性の先輩(以後、Aさん)がいる。Aさんのお子さんは結構体が弱いらしく、体調を崩してしまうお子さんの面倒を見るため、Aさんはやむを得ず仕事を休むことが多い。"多い"と書いたけれど、チームに迷惑をかけているとかそういうのは個人的には無いと思っていて、むしろそのくらい休むことになるのって当然だよなあと思っている。

 

ここ最近、お子さんの体調の関係でAさんは1週間くらい休むことになった。

Aさんが休み明けの日、その日はたまたま、私含むチームの数名がお昼休みに業務をしなければならない日だった。これは人員が足りていなくて昼まで働かないといけないとかそんな状況では全く無くて、私たちの仕事とそのお客さんの関係などを考慮してどうしても昼休みに作業をしないといけないというものだった。(昼休みをずらすなんて年にこの1回くらい。)

 

ただ、Aさんは昼休みにも働いている私たちを気にして差し入れを買ってきてくれた。「みんなお疲れ様です。お昼取れてないからよかったらこれどうぞ食べてね。」そんな感じで差し入れをくれたのだけれど、私はそれを見たとき、ものすごく失礼だけど、「なんか痛いな。」と思ってしまった。Aさんが差し入れをした本当の理由は私にはもちろんわからないけれど、休み明け、みんなが昼休みをつぶして働いていて申し訳ないな。と思ったからその埋め合わせに差し入れをくれたのかなと思ってしまったのが私の気持ちだった。痛いと思ったのと同時にそんなところ見たくなかった。と感じたのが私の本心だ。

 

私たちはAさんが他の人より多く休んでいるから、忙しくなるということはない。(全くないと言えば嘘なのかもしれないけれど、正直全く感じない)だから、私たちが多少忙しくなっても決して、Aさんのせいだ。なんてことは1ミリも思わない。

私たちはそうなのに、自分が迷惑をかけている。と感じているAさんがいる。

 

少し前にやっていた「わたし、定時で帰ります。」で、吉高由里子演じる主人公が言っていたセリフが忘れられない。

「現場の人たちはみんな不安なんです。居場所がなくなるんじゃないかと怯えたり、認められたくて無理をしたり、孤独な時間を仕事で埋めようとしたり、変わっていく世の中についていけなかったり、誰にもその気持ちが言えなくて怖いんです。」

会社のために自分があるんじゃない。自分のために会社があるんです。

 

私はAさんのことをすごく尊敬している。業務に対する意見はいつも客観的で的を得ていて、スキルもすごく高くて、私だけじゃなくチームの全員がAさんが職場復帰されるのを望んでたと思う。そんなに能力が高いAさんでさえ、休んでしまうことに少なからず罪悪感等を感じているんだと思う。(すべて私の想像だけれど・・) 

 

私はそんなに高いスキルなんて無くて、私が休んでも普通に仕事は回る。Aさんを見ていると、こんなに何も出来ない私が産休・育休を取って復帰したとき、どれだけ肩身の狭い思いをするんだろうと、どうしても考えてしまう。そして、Aさんが差し入れしている姿に、将来の自分をなんとなく重ねて、「なんか痛いな。」と思ってしまった。そんなことを考えていても私は、Aさんをちっとも上手くフォローすることも出来ていなくて、なんと伝えることが一番本人にとって良いのかも分からずにいる。伝えることすべてが、大変な思いをしている相手には中々届かない気がしている。

 

私は会社が雇ってくれるのであればずっと今の会社で働いていたい。でも、やはり今後のことを考えるとすごく不安になる。

・自分が休み明け復帰したとき、出来る仕事はあるのだろうか。

・子供の都合で休みがちになったとき、どれだけ肩身の狭い思いをするんだろうか。

そういう考えがぐるぐる巡って、ちゃんと残したいなと思ったので書き出してみたけれど、書き出すことで別に不安は消えてくれない。

さっき書いたように、会社のために自分があるのではなく、自分のために会社がある。そう思いたいけれど、仕事も出来ないし休んでばかりの自分を会社は受け止めてくれるのだろうか。

 

色々思うけれど、まずは早く、ただただAさんのお子さんも元気になって、AさんもAさんが好きな業務に取り組めるようになってほしい。とは言うものの結局自分のことしか考えられていなくて、元気に働くAさんの姿を見て、私の将来への不安が、少しでも減るといいなあと思う。