自信

社会人1年目は、心も体も大分ボロボロだった。笑
よく、病気の人が最愛の人を亡くすと元気がなくなって、病状が悪化してしまった。
というような話をテレビとかで聞くけれど、心のポジティブ要素が無くなると、体的にもダメになってしまうのかって実感した年だった。

私は身の丈に合わない会社に入ってしまったと今でもたまに思う。
たまたま会社の過度期で、その時期に間違って採用されてしまった。というのは、正直嘘ではないと思う。
だから、私にはスキルが全くなくてとにかく落ち込んだ。
何もかもが分からないけれど、周りの人すべてに馬鹿にされている気がして質問する気にもならなかった。というよりまあ実際は何から質問すれば良いのかわからなかった。

とまあそんなこんなで、社会人1年目の間は「自信」を失っていた。
自分でもそれはもちろん嫌なほど実感していて、このままだとダメだ・・今までの人生で私がやってきたことってなんだったんだ?とか考えたりした。

それから少し時間が出来るようになった頃、仕事に対する自信を付けるなんてすぐには到底無理だから、趣味でも何でも良いから自信をもてる何かを持ってないと心がヤバイ。という結論にたどり着いた。
過去にやってきたことへの自信じゃなくて、今の自分がやっていることへの自信。
そこで始めたのがランニングだった。

学生時代ずっと陸上部だったけれど、だからこそ、陸上に戻ってくるのは正直嫌だなあと思っていた。
というのも、陸上にしかすがりつけない自分って気持ち悪い。とかいつまで同じことやってんだ。とかいう考えが頭の中にあったから。
でも、既に仕事でメンタルをやられていた私は、藁にもすがる思いでとりあえず走り出した。ただ走るだけじゃ続かないから適当に目標をつけて。

目標は思い切ってぶっ飛んで、100kmマラソンに出る!というものにした。
普通に走るよりめちゃめちゃ自信になるじゃん!という単純な動機。決めた週には大会に申し込んでいた。

夏頃めちゃめちゃ練習して、別に練習相手がいつもいるわけでもなく、ほぼ一人で練習。誰かに報告するでもない。でも、「わからない」「怖い」「不安」とかを一切考えずに、「走れば良い」「ダメでも他人には関係ない」という気持ちだけでいられることは気持ちがよかった。

そしていよいよ成果を見せるとき!もう沢山がんばった。この大会を終えたら自信とともに解放!
と思っていたのに、大会は台風で中止になってしまった、、、

結果は分からなかったから、もしゴール出来なかったときのことを考えると、練習を沢山したという美化された思い出だけが残った。
大会が無くなることは、かなり心残り・虚無感が残るものだと思っていたけど翌日以降、私は想像以上にあっさりしていた。

それは、大会に出るまでの過程で久々に自分らしくいられたし、自信をもてたし、何より迷わず努力の仕方が分かっていてそれに一直線で進めることがすっごく楽しかったからだと思う。

そして、自信をつけようとする中ですごくポジティブでいられた。ネガティブになってしまうジャンル、つまりは仕事内でポジティブが少なくても、別の部分でポジティブでいられると、結果ハッピーでいられる。
必ずしも一つの中でがんばらなくても良い。
よく考えたら学生のときも部活のポジティブに助けられていた気がする、、と思った。

まだまだ人生は長いので、仕事についてもゆっくり自信をつけていきたい。
人が活き活き生活するためには、自信とプライドが必要!