表と裏

誰にだって表と裏があるだろう。私だけじゃないはず。

そう思うようにしているけれど、意外と表と裏が無い人が多いのかなと思う。

でも結局そう思わせる部分がすべて表で、見えないから裏なんだ。と思ったりする。

 

そんなことを考えるのは、大抵自分が裏にいるときだ。

自分が裏側にいるときは、表側が羨ましくなる。表側の他人になんだか引け目を感じる。

 

そもそも表と裏ってどこで分類されるのかも分からないんだけど。

なんとなく、表は性格の良い自分。裏は性格の悪い自分。

でもそれだけじゃ片付けられない。性格の悪くない裏もいる気がしている。

 

いつもよりイライラしている朝は、電車で裏側の自分が出てくる。

意地でも座りたいという気持ちがむき出しになってしまったり。

表の自分が電車に乗ると、しゅくしゅくと満員電車にゆられる。

多分ちょうどまさに、裏側にいる人や変な人に気を使ってあげる余裕がある。

 

友達といるとき、会社では言わないようなことを言う。

 

昨日会った友達には話すのに、今日会う友達には話さないことがある。

 

好きな人には表と裏を両方見せておきたいと思う。

 

年齢とともに消える裏もある。現れる裏もある。

 

今まで出していなかった自分を思い切って出して、その反応に喜ぶこともあれば、落ち込むこともある。裏が表に出れれば、それは表になれたということなんだと思う。

 

裏は裏でも階層がありそうだったり。考えれば考えるほど、やっぱりわからなくなる。

 

この文章を書いている今の私も表なのか裏なのか、分からない。